Moodleでは、コースを作成した後で、そこに「教材」を追加することで、様々な学習活動をおこなえます。
ここでは、すでにコースを作成していることを前提として、そのコースに「ラベル」(コース上に文章を表示するだけの教材)を追加する一連の作業の流れを解説します。
他の「教材」も追加する方法の基本は同じでなので、実際にラベルを追加する作業をしてみて、教材の追加方法の概要を理解するのに役立ててください。
教材は下記の流れで追加します。
順をおって具体的な作業のしかたを説明するので、実際に自分が作成したコースにラベルを追加してみてください。
教材を追加するには、通常のモードから「編集モード」へと切り替える必要があります。
自分が作成したコースのトップページが表示されている状態で、右上に表示されている「歯車」のアイコンをクリックしてみてください。
表示されるメニューの中に「編集モードの開始」という項目があるはずです。これを選択すると、「編集モード」へ移行します。
もう一度「歯車」のボタンをクリックすると、メニューの項目が「編集モードの終了」に変化しているのがわかると思います。これを選択することで、通常の状態に戻せます。
それでは、教材を追加するために、編集モードに切り替えてみてください。
編集モードにすると、コースの中央に表示されたトピックの一覧の、全ての項目の右下に「活動またはリソースを追加する」というリンクが表示されます。
教材を追加したい場所の「活動またはリソースを追加する」をクリックすると、その枠内に教材を追加する作業を開始できます。
なお、トピック1、トピック2、トピック3・・・と項目が並んでいますが、これが1回ぶんの授業に相当します。
第1回目の授業に相当する「トピック1」の枠内に表示されている「活動またはリソースを追加する」の部分をクリックしてみてください。
教材を追加する作業が開始されると、まず最初に教材の種類を選択する画面が開きます。
左側に、教材の種類の一覧が表示されます。画面に表示しきれない項目があるので、全ての項目を見るには、スクロールバーをドラッグして下へスクロールする必要があるので注意してください。
教材は「活動」と「リソース」に分かれています。学生が参加できるタイプの教材は「活動」、教員から学生へ情報を提供するタイプの教材は「リソース」に分類されています。
「ラベル」は情報を提供するタイプの教材なので「リソース」の一覧の中にあります。下へスクロールして「リソース」の項目の中から「ラベル」を見つけてクリックし、右下の「追加」のボタンをクリックしてみてください。
この作業をすると、ラベルの項目を設定する画面が開きます。
「ラベル」は、とてもシンプルな教材で、コースのトップページに文章を表示するだけのものです。
設定する必要がある項目は「ラベルテキスト」だけです。枠内に簡単な文章を書いてみましょう。
例えば「第1回目の授業はガイダンスです。シラバスで内容を確認してください。」のような文章を記入してみてください。
ページの下のほうには、続きの設定項目や、保存をして設定を終えるためのボタンなどがあります。記入を終えたら画面を下へスクロールしてください。
なお、下へスクロールしていくと、「モジュール共通設定」や「利用制限」などの項目が並んでいるのが見つかると思います。これらの項目は最初は閉じた状態になっていて、左側の三角形をクリックすると、詳細な設定項目を開くことができます。
これらの閉じた項目は、教材の典型的な使い方をする場合には特に設定を変更する必要はありません。もし、少し特殊な使い方をしたい場合には、この項目を開いて設定を変更してください。
今回は、特殊な使い方はしないので、これらの詳細な設定を変更する必要はありません。
設定が完了したら、画面を下へスクロールすると表示される「保存してコースに戻る」をクリックしてください。
これで、「トピック1」の枠内に、文章が書かれた「ラベル」の教材を追加する作業が完了します。
なお、教材を新規に追加するときに、この保存するボタンをクリックする前に「キャンセル」のボタンをクリックすると、教材が追加される前に作業を取りやめることができます。
追加した教材は、その設定を変更したり、削除したり、表示する位置を移動したりできます。その作業は「編集モード」でおこないます。
編集モードにすると、教材の右側に「編集」というボタンが表示されます。これをクリックすることで様々な編集作業が行えます。
また、左側に「十字の矢印」のアイコンが表示されます。これをドラッグすることで、その教材が表示されるトピックや順番などの位置を移動することができます。
それでは、編集モードを終了して、通常の状態に戻してみてください。編集モードを開始したときと同様に、コースのトップ画面の右上の「歯車」のアイコンを利用します。
下の画像は、トピック1にラベルを追加する作業が完了した後のトップ画面です。第1回目の授業に相当するトピックに文章が表示されていることが確認できます。
ここでは、コースへと「ラベル」を追加する具体的な作業手順を解説しました。
他の教材も、設定すべき項目に違いはありますが、コースへと教材を追加をする基本的な作業手順は同じです。
試しにいろいろな教材を追加してみて、使えそうな教材を見つけたら、ぜひそれを授業で活用していただけたらと思います。